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民謡 |
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刈り干し歌
ここの山の刈り干しゃ済んだヨー
明日は田ん圃の稲かろうかヨー(羽坂)
※ 山畠の蕎麦などを刈り取って乾燥させる際の作業歌
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餅搗き歌
トントコホイ
トントコホイ
宮の下から言いましょか
目の痛いは吉右ェ門(きっちょも)どん ホイ
みずばな垂らしの平兵衛どん ホイ
焼き付け叩きの六助どん ホイ
醤油造りの又六どん ホイ
盥(たらい)かぶりの伝吉どん ホイ
あっても口説く政右ェ門(まさよも)どん ホイ
子供のちんこい次平どん ホイ
トッチン トッチン喜平どん ホイ
田ん圃の裏の新七どん ホイ(良川)
※ 焼き付け 大型の団子を藁灰の中で嫉いたもの
※ トッチン トッチン
鍛冶屋の音
※ 米かち作業歌。
江戸時代中期以前からあったと考えられる。
幕末期の五人組隣保班の家ごと数え歌
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刑部の籾摺り歌
○新庄刑部の
七カラウスと
竹切る音は
三里聞こえて七里に響く
ヤリャコナサッサーサ(新庄)
○彼岸の中日
休まんものは
新庄刑部の
鍋の蓋
ヤリャコナサッサーサ(新庄)
○もはや日暮れじゃ
さこさこかげるよ
駒よいぬるぞェ
まぐさおえョ(新庄)
※ 刑部とは鎌倉期に京洛方面から耕地開発のため
新庄地区に入植した開拓団の代表者
卜部刑部(うらべぎょうぶ)という素封家
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曳き山車ばやし
小さい時から二親に
別れて苦労をするわいな
身は高山の石灯篭
今宵はそなたに点(とも)されて
明日の晩はどなたかに点さりょか(以下囃子)
犬(えん)のチンポ蟹ゃ挟んだ
取ってくれんか取ってくれんか
また挟んだ(この文句にはムラ毎の名をいれ
四節の異なる節回しで続唱する)
ハーヤッサヤッサ(黒氏)
※ 曳き山車の際に山車の発信直前または駐留時に演奏される
曳山のページで音声も聞けます(ここをクリック)
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餅搗き歌
ペンペンペン
ソレ隣に餅搗く杵の音
耳へ這入れど口へはいらん
ペンペンペン
ソレー臼ごっそり持って来よか
ペンペンペン
ソレペンペンペンペン
ペンペンペンと(良川)
※ 正月や節句の餅を搗く際に、近隣親族相会して賑やかに歌われた
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石蹴り遊び歌
○馬場の者(ばんばのもん)な
だらもんじゃ
宮の前に屁こいて
幾つこいた算用(さんにょう)せい
算用しいしい又こいた
トントントン
アラドッコイ(良川)
○最勝講(さいすこ)さいすこ小在所
かんしょとかけて十三軒
トントントン(良川)
※ かんしょ 便所
※ 子供の遊戯で、地面に描いた区画に片脚で飛びながら小石を送る際、
始動の直前に歌った
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鳥屋荷方節
ハー 盃の浅い深いは わしゃ知らねども
中は鶴亀 五葉の松
唐崎の五葉の松さえ 女松と男松
なぜに私が 一人松
白鷺は小首かしげて 二の足踏んで
うつす姿は 水鏡
※ 明治頃からか鳥屋地方で婚礼等のお祝いの席で、
謡曲に続いて必ず歌われた祝い唄
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