谷 農園 「一の会」
古代米にかける夢
古代米生産者/谷 喜義
1942年、中能登町生まれ。
平成7年頃から古代米と呼ばれるもち米や・うるち米の栽培を始める。平成11年に、特産品開発グループ「一(はじめ)の会」を結成。仲間とともに古代米をを使った酒、和菓子、すしなどを開発した。

古代米づくりを始めた理由は……
「数年前、農業の業界紙や知人の情報を通して、全国に古代米を栽培する人がいることを知りました。赤や黒、緑といった有色の米というものに興味を持ち、実際にもみを取り寄せ、育ててみたのが始まりです。鉄分やカルシウムが豊富な健康食品として注目されはじめていたことや、日本最古のおにぎりの化石が発掘された町に住むものとして、本格的に古代米の栽培に取り組んでいこうという想いもあって、徐々に作付け面積を増やしていきました。」

栽培に関するこだわりは……
「古代米は穂が短く収穫量が少ない上、背が高いので風で倒れやすいという作り手泣かせの部分はあるのですが、その反面、野生種に近い品種群なので病害虫に強く、
私のところでは農薬は一切使っておりません。量よりも質を重視した米づくりをこのまま続けていきたいので、今後はさらに有機栽培に挑戦したいと考えています。」

仲間といっしょに育む夢・・・
「いま、一(はじめ)の会というグループのメンバーたちと、古代米を使った特産品の開発に取り組んでいます。試行錯誤を繰り返しながら、苦心の末にできあがった各商品は、おかげさまで皆様から好評をいただいています。今後も多種多彩なメニューに挑戦し、古代米ならではの商品、そして中能登町ならではの商品にとことんこだわっていきたいと思います。」
谷氏が会長を務める特産品開発グループ「−(はじめ)の会」のメンバー。製菓業や酒頬販売、すし店、料理屋などの経営者らが、異業種交流を周りながら特産品開発に取り組んでいる。

 稲穂のたなびく映像、見てください。