谷 農園 「一の会」
「古代米」ってどんなお米?‥・
 一般に古代米と呼ばれているものは、昔のイネが持っていたであろうと推測される特徴を、今なお色濃く残しているイネの品種群のことです。
昔のイネは、現在のイネよりも背が高くて倒れやすく、収量も低い反面、現在の米にはない栄養成分が含まれていて、健康のために良いといわれています。
 また、古代米は含まれる色素の成分によって赤米や黒米(紫黒米)、緑米などの種類があり、その色合いからも現在のイネとはかなり異なるといえます。
 現在、中能登町では、主にうるち米の赤米ともち米の黒米・緑米が作られています。また、食用としてではなく観賞用としての古代米も一部生産されています。

左から赤米、緑米、黒米

もち米【黒米・緑米】
 アントシアン系で黒色に近い色素をもつ黒米(紫黒米)は、各種ビタミン、リン、カルシウムなど古代米の中でも特に多くの栄養成分を含み、生活習慣病やガンを抑える抗酸化作用をもつといわれています。また、緑米の色素はクロロフィル(葉緑素)で、こちらも薬効への期待がもたれています。
うるち米【赤米】
 タンニン系色素によって赤色を帯びた古代米です。古くからタンニン含量の多い植物製品が、高血圧の低下などの薬理効果を持つことが知られており、赤米にもこうした効果が期待できるといわれています。

黒米の稲穂

緑米の稲穂

赤米の稲穂