420.大池の争議

川田    守山 信雄

  大池の所有について、川田と在江が在所あげて裁判までして争うた。それが何年間も続き、区の古文書にそれがたくさん残されている。
  在江は、この池は在江のもんやと言うし、川田は川田のもんやと主張する。在江の敞田さんな大地主やったが、在江の飛び地田んほが川田地内にあった。用水はもちろん大池を使うのと、敞田さんも大地主として権力を持っていたこともあって、川田に対して所有権が在江にあると言って争ったもんだろうが、最後は川田が勝った。川田の守山佐一(初代の鳥屋村長)がいて解決したと聞いているが、長い間の紛争やった。この大地はいつできたか、どんな人らが作ったのかということはわからない。