416.一青の朱田

一青    兵部  キクイ

  朱田ちゅう所に昔しい、朱の入った瓶が三つ埋けてあったぎと、その瓶があんまりきたないもんで、こんなきたないもん放らんかいちゅうて、川へ流したぎと。そしたら朱がみんな溶けて千路の潟までずーッと赤なったといね。
  それで朱田ちゅう地名がついたちゅう話や。