405.鬼子母神

末坂    三野  喜美子

  千人の我が子をもっとって、他人の子の一人より千人の子を可愛で、他人の子を何とも思わんとって、餌食にして食べとったぎ。
  自分の千人の子がたった一人おらなんだがために、 目が覚めて、そういう他人の子を食べることに対してして目が覚めて、人に供養して、自分が得度して立派な仏様になって、人に教えるあらたかなそういう立派なものになったといね。そんな話。

(類話)

良川    千場  つき