397.子猫のように

新庄    岡峰  秀子

  嫁に行ったら、もらって来た子猫みたいに、下じゃに座っとるもんじゃぞ、そして言われたとおり、何でもせねやだめやぞと言われた。
  昔や囲炉裏があって、座敷の方を上座、下を下じゃ、横を横じゃ、というて、むしろを一枚あて敷いてあって、嫁は下じゃのむしろにも座れなんだ。板の間に座って、木ばらの角に座らせられた。
  炉ぶちのへりなど絶対にいかれなんだもんや。