334.常楽寺の跡

大槻    家中  政吉

  集会所の裏手の山のところだが、地形からいうと、十きい椎の木があって平地になっているが、ト部文治さんや平岡守雄さんの山やと思う。平岡さんが瓦土をとっておったが、五輪塔の石などよく出た。あんまり五輪塔があるもんで土採りをやめたが、平岡の瓦場付近に常楽寺があったと聞いている。真言寺坊であった。天正の兵火で焼失してしまって、それっきり復興できなかった寺坊跡や。