316.平国祭の弓引き神事

羽坂    笹川  梅子

  羽坂の平国祭のお戻り祭りのときに、昔、市姫社のあったところで一宮の神主様が弓を引いてのがで、気多大社の神様のテテナシ子がいっぱいおったがで、それがつんだってきてどもならんもんで、弓を引いて追い払ったが始めやといね。製材のあったところの奥の方にホラ穴が昔あったわいね。そこを目掛けて矢を放つぎやといね。

(類話)

打越  きくゐ