259.長いふんどしの話
一青 岡島 すさの・兵部 キクイ・土木 スイ
空から長い長い長い長いふんどしゃさがるぎとい。そりゃ長い、ひっぱっても、ひっぱっても、ふんどしゃさがるぎとい・・・・と続く長いげといね。
(大成642c「果なし話・天から揮」・通観511「長い話・天からふんどし」)
(類話)
大槻 山崎 幸子
(付記)
天から揮
形式談。聞き手から、もっと長い話を求められても話の種のないときに「天から(天竺から)長い揮が落ちて来た」と語ってごまかす。天から地までとどくほど長い話をしたとするものである。揮のほかに縄、綱、たすきで語られるときもある。また時には揮の落ちる様子を「ゾロゾロゾロ・・・・」と反復して果なし話のような語り方をするものもある。内容の展開がないために聞き手が閉口して「もういい、もういい」と言うので、話の切り上げに利用される。