22.かれいの目

良川    千場  つき

  かれいは昔、他の魚と同じように両側に目が付いていた。ところが、親が注意をすれば、ことごとに白い目でにらんだと。親の言うことを聞かんと、いつもかもあっち向いて、親をやぶにらみしとったら、親は心配しながらとうとう死んでしまった。
  子は罰で目玉が背中へ回ってしまった。それでかれいの目玉が背中にある。目玉が背中へいったもんで、みんなの魚みたいに泳がれんがになってしもて、腹のところは白なったし、背中はかさかさで黒いがになってしもうたぎ。

(通観552「かれいのいわれ」)

(参考)

(鹿島郡誌より)

  鰈の目の背中つけるは、昔親不孝の子ありて、いつも親を睨みし罰にて魚に化けり、目が背中へ廻りしものなりと。

(付記)

かれいの目

  親不孝な息子が注意を受けるたびに、親を白い目でにらむので、親より先に死んで海へ捨てられてかれいになり、罰で背中に目が二つある。だから親不孝はしてはいけないと語る動物昔話。